「平均余命」
2006年01月04日
「アダムは930年生き、そして死んだ。」(創世記5:5)
昨年、「平均余命」という言葉を初めて知った。生命保険や年金制度の算定基礎になっている数字で、年々新しくされているのだそうである。一般的に「平均寿命」という言葉はよく使うし、そこまであと何年生きられるかなどと話し合っていたが、実は、この平均寿命というのは、0歳(出生)時の平均余命のことを言っている。
平均余命は、各年齢においてあと何年生きられるかを統計的に示したものだというから、それはどうして計算するのだろうと、厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健統計課計析第一係が出しているホームページの「生命表諸関数の定義」というものを見てみたけれど、難しい記号がいっぱい書いてあってさっぱりわからなかった。
要するに、平成12年(西暦2000年)の統計では、70歳の男性は、あと13.87年生きるということで、女性は、18.2年生きるということである。
日本聖公会の教役者は、満70歳の誕生日を迎えた直後の3月31日で定年退職することになっているから、私の場合、その後、13年と10ケ月生きられることになる。ふり返って13年前は何をしていたかというと、和歌山の教会にいて、阪神淡路大地震の少しまえだった。あれからの12,3年はあっという間に過ぎてきたように思う。そうすると、少しあわただしく感じる。
ちなみに13年10ケ月後の約85歳になった時の平均余命はあと5.65歳、5年と約8ケ月生きることになっている。そして、5年後の90歳になると、あと4年生きるそうである。そして、今、95歳の人はあと2.8年生きるらしいから、この計算でいくといくつになったら死ぬのだろう。
とにかく先が見えてきたということと、さあ、これからどんなに生きようかという期待と希望と、そして、感謝と感傷とを新たにした西暦2006年の年頭でした。